春夏の生地はホントに抜けが良いのか vol.199

vol.199

  

販売員として
できるだけ経験をして
それを伝えるのが
一番伝わると思ってます

飲食店で
オーダーを取りに来た人に
どれが美味しいですか?
と聞いたら

おススメはこれです
ってお店のおススメ品を
言われたことありませんか

あ。
この人食べてないな
って分かっちゃう(笑)

知りたいのはそうじゃない

店員の存在価値はそこじゃない

  

【実験】

  

春夏シーズンが来る前に
ちょっと実験をしてみました

それは
ホントに春夏の生地は
抜けが良いのか
(空気が通りやすい)
です

しょうじき夏場に
抜けの良い夏生地のスーツを
着ていて実際に空気が生地を
通過して行っている実感は
もてません

なぜかというと
たぶん夏の空気は体温に
近い温度だから感じにくい
からだと推測しました

なので体温から離れた温度
である冬なら分かりやすい
かもしれないと考えて
実験してみました

ようするに
雪が降っている今
春夏生地のスーツを着て
1日過ごしてみる
ということです

 

降りやまない雪もある


実験に使ったのは
春夏の生地ですけれど
とても重い英国生地です

460g/mという重さで
これは軽めのコートに使う
生地の重さでもあります

しっかりとしている
抜けの良い生地
ということです

この生地を背抜き仕様で
(背中の裏地がない仕様)
仕立ててあるスーツです

  

【実験結果】

  

雪降る中をコートを着て
歩いてますと
ジャケット部分はコートが
あるので空気の通りを
感じることは無く
寒くも感じませんでした

しかし
コートがないパンツは
スースーと冷たい空気が
かなり入ってくるのを
感じました
これは脚だけでも寒いっす

そして室内でコートを脱ぎ
ジャケットが一番外側になると
背中部分にひんやりとした
空気を感じました

  

つまり

春夏生地は重くしっかり感が
あっても
(糸の量が多いと考えられる)
抜けが良い組織で織ってあれば
風(空気)は通す

ということです

  

春夏生地だけど冬生地より重い460g/m

  

そこで一つ思い付いたことが
あります

それは冬用として
パンツの裏地を全部つけたら
より暖かいのではないか
ということです

その分重くなるのは
仕方がないこととして
他に不具合がないかを
確認するために
さっそくオーダーかけて
みます^^

  

こんなことができるのも
オーダーメイドだからですし

何と言っても
私に情熱と好奇心があるから
ですね(笑)

寒がりのお客様への提案にも
なりますし

  

あ~~
いまオーダーしても
2月終わりごろの
出来上がりだぁ~~

  

福井のオーダースーツ専門店
野路洋服店でした^^

  

  

野路洋服店は予約制です
ご予約はコチラ➡https://noji-suit.jp/reservation/

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