靴の製法を簡単に説明 vol.58

vol.58

  

ビジネススーツはネイビー1択

男は黙ってネイビー

日本で唯一ネイビーしか売らないスーツ屋

福井のオーダースーツ専門店 

野路洋服店の野路純平です

  

靴の製法って気にしたことありますか???

まぁまずないでしょう

購入するときに製法から選ぶなんてないですよね

  

靴の一般的によく見かける製法は③つです

①セメント

②マッケイ

③グッドイヤー

の3つです

  

野路洋服店のオーダーメイド シューズは

③のグッドイヤーになります

  

この製法というのは

靴の底(ソール)と上部(アッパー)を

どのような方法でくっつけるか

ということです

  

それぞれの特徴をお伝えします

①セメント

ソールとアッパーを接着剤でくっつけます

もっとも簡易的な製法です

  

②マッケイ

ソールとアッパーを糸で縫い付けます

靴の内側に縫い付けた糸が見えるのが特徴です

  

  

③グッドイヤー

ソールとアッパーを糸で縫い付けます

縫い付けた糸が靴の外側に見えるのが特徴です

  

  

②と③はともに糸で縫い付ける製法で

それが靴の内側か外側のちがいですね

そのことによって何が違うのか

  

すごく簡単に言いますと

②マッケイはシンプルで

③グッドイヤーは複雑

です

  

もうちょっと詳しく説明しますと 

②マッケイは糸が靴の内側に出ているので

雨の日などは糸をつたって内側に

染みてきます

③グッドイヤーは糸が外側なので染みてきません

   

  

②マッケイはソールとアッパーを直接

縫い付けているので薄くできます

③グッドイヤーはリブというT字のパーツと

コバという出し縫いでソールとくっつくパーツで

分厚くなります

  

上:マッケイ 下:グッドイヤー

   

ソールの厚みがちがうことで

返り(反り返り)のよさが違ってきます

  

上:マッケイ 下:グッドイヤー

  

また、②マッケイは上図の中物がうすいので

足が馴染んでいく感じがあまりないです

③グッドイヤーは中物が厚いので履きこんでいくと

足が馴染んでいきます

クッション性もあります

  

デザイン面では

②マッケイは糸が内側なので

外側に糸の縫い代が要らない分

スマートなスッキリしたデザインが可能です

  

③グッドイヤーは外側に

糸の縫い代が要るのでその分

重厚感がでます

  

②③はともに糸で縫い付けているので

ソールが傷んだら交換が可能です

  

①セメントは接着なので

交換はほとんど不可能で劣化もします

しかし

安く、軽く、スッキリデザインが可能です

履きつぶしの靴です

  

①②はシンプルな製法なので安価にでき

③は複雑な構造でパーツも多いので

高価になります

  

①セメント ②マッケイ ③グッドイヤー

とそれぞれにメリットとデメリットはありますが

野路洋服店としての革靴は

③グッドイヤーを推奨してます

  

①セメント②マッケイ③グッドイヤー
縫付け方法接着剤で接着糸で縫い付け糸で縫い付け
履き心地馴染まないが軽くて最初から反り返りが良い馴染まないが軽くて最初から反り返りが良い最初は硬いが馴染んでいく
デザインスッキリスッキリ重厚感
雨への耐性ありなしあり
価格安価安価高価

  

リペアしながら履き続けられるということと

足に馴染むということが大きな理由です

雨が染みにくいのもですね^^♪

  

そして昨日に続いてもう一度

野路洋服店のシューズは

オーダーメイドになりますので

約6週間かかります

  

福井のオーダースーツ専門店 野路洋服店でした^^

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