クールビズだけど、必要な時はちゃんとジャケットを着てるビジネスマンもいます。
こんにちは~。オーダースーツ専門 野路洋服店の元ユナイテッドアローズ メンズドレス担当の野路純平です。
これまで1万人以上のスーツの接客をしてきて分かったことがある。それは、 「男は黙ってネイビー」ということ。
日本で唯一ネイビーを掘り下げるスーツ屋。 アナタの外見を味方にする装いを提案します。
シャツが目立つ時期になりました。
こんな時になんなんですけれど、シャツの本来の役割からのジャケットとのバランスを考えてみようかと。
[シャツ の役割]
シャツは本来下着です。(そのブログはこちら)
下着だからこそシャツの本来の役割は汗を吸うことです。汚れ役です。
ジャケット(上着)を汚れないようにする役割とも言えますね。
着用したシャツの裏側を見たことある人は気付いていることだと思いますが、シャツが汚れる場所ってほぼ決まっています。
それは、エリの内側とカフスの内側です。
ここが黒く汚れてませんか?? そしてここが汚れる理由って何となく分かると思うんですよ。
その理由は、擦れるから。
では想像してみてください。
シャツのエリが無くて半袖のものを着ていたら(T-シャツみたいにな感じですね)どうなるでしょう。
ジャケット(上着)のエリの内側と袖の内側が擦れて汚れます。汗と皮脂汚れですね。
ジャケットの汚れを洗うのって大変じゃないですか。家庭では洗いにくいし。クリーニングに出したら数日掛かるし、お金も掛かる。生地へのダメージもある。
なので、洗濯しやすいシャツが汚れ役になってくれているんです。
シャツの台襟とジャケットの後ろエリのバランスはこうなってますよね。
シャツのエリが上に出ることでジャケットが汚れることを防いでくれてます。
そういった理由から、シャツの袖とジャケットの袖のバランスはこうなっているのが基本です。
シャツの袖がジャケットの袖よりも出ていることによって、ジャケットが汚れることを防いでくれてます。
見栄えとしても、袖はシャツが少し出ている方がスッキリして見えて良いです。
ですので、ジャケットの袖の長さを決める時、チェックする時にはシャツの袖が出るかどうかを気にしてください。
[汚れで分かるシャツのサイズ感]
シャツの襟の内側、カフスの内側の擦れからくる汚れで分かるものがあります。
それは、そのシャツのサイズ感が合っているかどうか。
こう考えられませんか。
カフスの裏側が汚れない人はそのシャツのカフスがブカブカの可能性があり、エリの裏側が汚れない人は首周りがブカブカの可能性があるって。
つまりサイズが合ってない可能性があります。
ここのサイズを合わせていくのはこだわった部分になりますけれど、こだわっていくとそこにはサイコーの見た目、サイコーの着心地があります。
いつもありがとうございます
その服、見られてますよ。
野路洋服店 ネイビー野路