こんにちは~。オーダースーツ専門 野路洋服店の元ユナイテッドアローズ メンズドレス担当の野路純平です。
これまで1万人以上のスーツの接客をしてきて分かったことがある。それは、 「男は黙ってネイビー」ということ。
日本で唯一ネイビーを掘り下げるスーツ屋。 アナタの外見を味方にする装いを提案します。
単品のジャケットとスーツのジャケットの違い
「ジャケパンスタイル」というのがあります。
それは、ジャケットとパンツの生地が違うのもを組み合わせているスタイルのことをそう呼びます。上下で同じ生地のものはスーツって呼びますね。
そのジャケパンの時のジャケット(単品ジャケット)とスーツのジャケットは別物なんです。
ええぇ~、いっしょちゃうの?? ですよね。
どこが違うのか。
まず、雰囲気が違う。それが全て。なんですけれど、そう言っちゃうと説明にならずに終わっちゃうので、よくある単品ジャケットの特徴を列記してみます。
・生地
スーツには使わないような生地が使われていたりします。
分厚い生地だったり、柄が大きかったり、凹凸があったりと色々です。複雑な素材を使っていることも多いですね。
綿30%、ウール40%、シルク20%、カシミヤ10% みたいなね。
それらの生地を見ながらイメージしてみると、これはスーツでは着ないなって簡単にイメージできます。
・腰ポケット
ジャケットの両横に付いているポケットを腰ポケットと呼びます。
この腰ポケットがパッチポケット(外付けのポケット)になっていたりします。
こうすることによって、ドレスダウンな装いになりカジュアルなジャケットとして使いやくすくなります。
・ステッチ
ラペル(襟)のステッチが端(キワ)ではなく、5mmくらい端から離れたところにあるものもあります。
この仕様も、ドレスダウンの雰囲気を出してくれます。
・ボタン
ボタンをメタルボタン(ゴールドやシルバー)にしたり、ホーン(水牛の角)やナット(ヤシの実)でも明るめの色にしたり、貝ボタンにしたりすることもあります。
こうすることでドレスダウンの雰囲気やリゾート感がでます。
メインをビジネス用としてなら濃い目のボタンになります。
・肩パット
肩パットが薄かったり、入ってなかったりします。
そうすることでカッチリしたスーツとは違う力の抜けた雰囲気になります。
この辺が分かりやすい要素です。
やっぱり、あ。この人スーツのジャケットをバラして着てるなって一発で感じて分かってしまうのは、生地と肩のラインですね。
感じ方としては、顔を見るとジャケットの胸から上が目に入ってきます。生地の雰囲気と肩の感じでスーツと思ってたらパンツが別の生地だった。という流れで感じます。
これらの要素はスーツには取り入れないことが多いです。
スーツはスーツ。ジャケパンはジャケパンです。そう考えるのが一番簡単で分かりやすく、間違いがないです。
要するに、単品のジャケットはドレスダウンの雰囲気を作ってくれるものです。
いつもありがとうございます。
その服、見られてますよ。
野路洋服店 ネイビー野路