オーダースーツ を作る時に袖ボタンについていくつか選択することがあります。ボタンの種類を選ぶのも1つですが、ボタンホールを開けるか開けないかを選べます。
こんにちは~。見られる立場の人(経営者)を応援したい野路洋服店の野路純平です。
[ オーダースーツ の本切羽とは]
本切羽と書いて「ほんせっぱ」と読みます。本切羽とは、袖ボタンのボタンホールが開いている仕様のことをいいます。袖ボタンもボタンとして機能するようになっているってことです。
では、ボタンホールがあるように見えて実は開いていない仕様もあります。これは「開き見せ(あきみせ)」とか「ねむり」とか言います。
これらは一体何なんだと(笑)
まず既製スーツで袖ボタンが付いているものは、ほとんど開き見せになっています。その理由は、袖の長さを調整(出したり詰めたり)することがあるので、その時に見せかけのボタンホールも移動できるようにこうなっています。袖を詰めてボタンを移動しないと袖先からすぐのところにボタンが来てヘンでしょ。だから移動します。
これが本切羽だったらどうでしょう。もう生地に穴(ボタンホール)が開いてしまっているので移動できませんよね。なので、袖の長さが確定していないと本切羽はできません。
ということから、『本切羽=オーダースーツの証』みたいなものでもあります。既製のスーツでも後から本切羽にすることも可能ですけれどね。(野路洋服店ではお受けできません)
だからこそオーダースーツを作る時には、ここぞとばかりに本切羽にしてくださいね。その代わり出来上がってから袖の長さを変更したくても、そこは潔く飲み込んで下さい(笑)
[ 本切羽 の注意事項]
野路洋服店では、この本切羽をするにあたって断固としておススメしていないことがあります。それは、ボタンホールのいくつかの色を変えるということです。
よく見るのは、一番下側だけを明るい色糸を使って仕上げるというやつです。
先日も断りました(笑)
理由は、かっこよくないから。そんだけです。かっこよくないことをワザワザすることはないでしょう。ボクはおススメしません。
これ見よがしにしかみえません。そんなにアピールせんでもって(笑)
20代の若い人がやりたがるのは分からなくもないですが、落ち着いたビジネスマンがするもんではないと思ってます。
これ、恐らくですよ、お店の人がこんなこともできますよって提案してるんじゃないかと。やっぱりねぇ、さりげなく本切羽ってほうがかっこいいですよ。男としてね。
とは言え、せっかく本切羽ですから1つは外しておきましょう。その仕草はかっこいいですよ。袖先に動きが出るというかね。
男の装いとして1番色気のあるスーツというものを真剣に楽しみましょう♪ ボクとね^^
いつも読んでいただき ありがとうございます。
野路洋服店 野路純平