バッティングがボクを困らせる

こんにちはー♪

今日は最後のペンキ塗りを終了した野路純平です。明日はいよいよお掃除業者さんに入ってもらって、キレイにしてもらいます。

自分のお店に好きな商品を置きたい。

それはすごく自然というか、そういうもんだと思いますし、だからお店をするということもあるでしょう。

でも自由にできないんです。実はね。

[業界のルール]

このアパレル業界のルールの一つとして、「バッティング」というのがあります。

野球の打撃のことではないです。意味は一緒かもしれませんけどね。じゃぁ「キャッチング」があるのかと言うと、ないです。ま、ここら辺はボクらしく言っとかなくちゃいけないボケです。

このアパレル業界で使われる「バッティング」とは、そのブランドが近くに取り扱っているお店があったら取り扱えないという意味のもです。お店や会社の実績、業績といったものは全く関係ないです。関係があるのは「所在地」だけです。

「かちあう。ぶつかり合う。」っていうことですね。

これは卸すメーカーさん側が決めるルールですので、メーカーさんによってはお隣、真向かいでなければOKというところもあります。

この「近く」という「距離」も当然あいまいです。

同一市内でなければOKとか。直線距離で4km離れていればOKとか、いろいろです。

このルールは卸すメーカーさん側からしたら商売のジャマになるわけです。(ブランドによっては、このルールを利用して稀少性を出そうとしているところもありますけれど)メーカーさんはたくさんのお店に卸したい(=売上が増える)ので、微妙な距離の新規のお店から問い合わせがあると既存のお店にお伺いを立てます。○○というお店が取り扱いたいと言って来てますけれど、いいですか?って。

ほとんどのお店はNOという答えを出してきます。

あ。ボクはよほど近所でなければOK出しますよ。徒歩1分以内でなければ(笑)

だって、メーカーさん嬉しいでしょ。売上増えるんだから。そのほうがメーカーさんは体力が付くので、しっかりとモノ創りしてくれたり、在庫を作ってくれたりするでしょう。

ボクがメーカーさんの首を絞めるなんてオカシイしね。メーカーさんがいないとお店できないし。

でも、ほとんどのお店はNOと言います。

ボクはこれまでに婦人服時代含めて、今回のメンズのお店の商品を揃えようとしている今、かなり「バッティング」で断られています。

なので、お店をやるぞっ!と決心してから頭の中で商品構成をイメージしたものとはかけ離たブランド構成になることになります。

最初はまじかっ!あの店っ!!ってイラっとしたこともありましたけど(笑)、今はもう、素直に縁がないだなって思えるようになりました。と言うか、このブランドはやっちゃいけないってことなんだって思えてます。

こういうルールがあったりするので、新ブランドが発表されたりすると取り敢えず真っ先に行って、2~3枚くらい発注しておくというお店もあります。

その後しっかり取り組んでやりたいというお店が現れても、先に2~3枚注文しているお店はNOを出すので後から来た情熱のあるお店は取り扱えないということになります。メーカーさんかわいそうでしょ。

でも、チェーン店は許されるんです(笑)

メーカーさん側の理由は、チェーン店は倉庫や本社へ一括納品なのでどこのお店に配分されているのか分からない。管理できないからだそうです。

なので、ファッションビルやショッピングセンター内に取り扱っているお店が5店舗くらいあったりすることもあります。特に都心部です。

それで問題になってないんだから、地方でも問題にならないじゃないかって思ったりもしますけど、ここら辺が慣習であって、そういうもんってやつなんでしょうね。

他業種ではないでしょうねぇ、このルール。

この「バッティング.」というルールはいったい誰が得するのか、ボクは分かりませんけど。

 

そんなわけで、今ボクは困ってるってわけです(笑) それかーーーーーっ!! 

 

 

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